youtubeってハマるのに波がある。 [高銀]






「またそんなモン着てくのかよ」

銀時が呆れた声を上げる。
高杉は首を傾げた。



「何でだ?別に動きにくくねーぜ?」
「そういうことじゃなくて、」


もったいねーなー、と思って。

「高そうじゃねーか、それ」


貧乏くさいセリフに高杉は思わずふきだす。

「そうでもねーって。」
美しいものが好きだ。


女、男、着物、音、景色───────。

戦場こそ、自分の墓場こそ、美しくいたいじゃねーか。


「お前もその着物そろそろ新調したらどうだ」
「いーの、俺は金ねーもん」





フワリと羽織ったそれは、


血のにおいがした。








白夜叉。

奴は綺麗な銀髪。





だから、それァ白がよく似合う。













何色にも染まっていない、その純白を、


「行くぜェェェェ!!!てめーらァ!!!!!」

戦場の背中に見るんだ。












仲間が死んだ。

今日も死んだ。


大量に死んだ。





そして、





大量に殺した。





仲間の分敵を倒して、
頭数では余りあるのに心では満足出来ない。

むしろ大きな虚無が襲って、苦しい。







銀時の心境はまあそんなもんだろう。


俺はそんな気持ち、とっくに捨ててきた。
持っていても辛いだけのもの。
捨てても誰も悲しまないもの。


言わば、無駄なもの。




なのに、あいつはその気持ちを捨てきれずに。
戦のあとには必ず、ああして天を仰ぐ。






早く、捨てちまえよ。
楽になるぜ?





言いたいのに、中々その姿が様になっていて、いつも機会を逃す。

今日は雨なんか降りやがって、特に美しい。





ため息をついた。



「武具くらいおろしたらどうだ」

銀時は黙ったまま相変わらずの格好で。


仕方ないから近寄って外してやる。





「!!!!!」







黙って武具をつけ直す。
銀時がやっとこちらを向いた。

「どうした高杉………………?」

「どうもしてねえ、お前。」

「何?」

「武具、外すんじゃねーぞ」

「何で?え、オイ高杉!?」

「お前ら帰るぞ!!」

生き残った男たちに告げてもう一度銀時を見やる。

「重いなーコレ、本当。肩凝るわ」

と言って、武具を下ろしている最中で。 

「何外してんだよ!!!」

「いいだろ、別に」

「良くねえッ」

舌打ちをして、自分の上着を脱いだ。

「これ、かけてろ」

「?」

「、着物、透けてる」

「あ、本当だ。いいじゃねーかこんくらい。高杉くんのえっちー

「俺はお前のッ!!!」

「ありがと、着てくわ」

 

大事そうに袖を通すお前があんまり綺麗で、

俺はお前に触れられなくなったんだ。

 

 

 

 

 


心配だ。



ごめんなさい、前半の語りの重さからの服透けオチっていう。
違うんだ、オチが無かった訳じゃないんだ。
オチが先に出来てた話なんだ(え
いやまじです。
繋がるように作ってみたら案外シリアスになっちゃったんだ←

友達わちゃんとノートに構想をまとめてから執筆にかかってます。
ある意味尊敬だわ、学校で普通に開くとか。
何かヲタが全面的に許されてるうちの学校。
開くのは夏冬のカタログまで(そして出陣予定を組む(笑)まで)かと思いきや、R18の表紙あんあんの土銀開いてました、しかもうちの席で。

果たして一般社会でドン引かれるタイミングがはかれるだろうか。

 

という半年前のつぶやき←

あとがき書いたんなら完成させろォォォォ半年前の自分www


タグ:高銀 小説
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